お正月ならウールの着物で近所の神社に初詣!楽しみませんか?

着物ブログ

お正月、コロナ禍で人混みにお出かけがはばかられるなら・・・・近所の神社に初詣は如何でしょうか?オススメはウールの着物。暖かくて、扱いも簡単。ちょっぴりレトロな雰囲気のウールのアンサンブルをご紹介します。

1.ウールの着物って何?

着物の素材には色々あります。「正絹」という高級素材は、振袖や留袖、訪問着などに使われますが、その他にも浴衣で多く使われる「木綿」、着るととっても涼しくて夏の着物に好まれる「麻」などなど。

「ウール」は昭和の時代にとても人気のあった着物です。セーターやコートなどにも使われる素材で「羊毛」、つまり羊の毛なのです。着ると暖かいウールですが、着物の場合は普段着専用となります。

2.ウールの着物には長所と短所があります

ウールの着物は、基本的に裏地を使わないで仕立てます。裏地が無い分、軽くて動きやすいのです。更に裏地がないので、自宅で洗濯しやすいのもポイントと言えるでしょう。生地もざっくりしているので、素人でも簡単に仕立てられる事から、リーズナブル。またシワにもなりにくいので、細かい事を気にせず着られます

ウールは良い事ばかりの様に思えますが、大きな欠点は「虫食い」です。セーターなども同じなので分かりやすいですが、ウール素材は虫に食われて生地に穴が空いてしまうことがあります。ウールの着物1枚が穴が空くのは「仕方ない」と思うかも知れませんが、正絹の着物なども一緒に引き出しに入れて置くと最悪。本来なら虫食いに合わない正絹にも虫が付き、せっかくのフォーマル着に穴が空いてしまうのです。

保管する際は、防虫剤を欠かさないのはもちろん、正絹など高級な着物は別々にしなくてはいけないので、注意しましょう。

3.昭和の時代は、羽織を合わせてアンサンブルで楽しみました

ウールの着物は、着物とお揃いの生地で羽織を合わせることが、昭和の時代に大流行しました。このお揃いの羽織がとっても便利なのです。

コートは室内に入る時に脱がなくてはマナー違反となりますが、羽織は大丈夫。室内で脱がなくても良いのです。上着を脱がなくても良いというのは「面倒くさくない」というだけでなく「着付けも楽」という利点があります。

着物の着付けで一番大変なのは、帯結びですよね。着物本体は何とか着られても、帯が綺麗に結べないという方も多いでしょう。でも、羽織を着ていれば背中の帯結びは周りからは見えません。つまり前側だけ何とかして羽織を着てしまえばOK。脱がないで済む羽織は、着付けが不安な方に強い味方なのです!

4.楽しみが広がるウールの着物

単一に見えるウールの着物ですが、ウールのアンサンブルを2枚作ると、羽織を交換して着られるので、楽しみが広がります。洋服の場合は「柄物と柄物」の組み合わせはNGの事も多いのですが、和装ならOK。素材が同じなら違和感はありません。

また「羽織紐」もお洒落アイテムの一つ。既製品も良いですが、身近な素材で手作りも可愛らしいですね。

着物というと、真っ白な足袋が定番ですが、ウールの着物は違います。色足袋はもちろん、カジュアルな柄付きウール足袋もOK。こちらも暖かいので、冬場にピッタリです。

もちろんショールや帽子、耳あて、手袋も着物に合わせて大丈夫。自分の好みでいくらでもアレンジが可能なのがウールの着物ですから、楽しみましょう!

5.まとめ

如何でしたか?もしかしたら、お母様や伯母様、お婆様もウールのアンサンブルをお持ちかも知れませんね。一度聞いてみましょう。少し「古いかな?」と思っても、洗ってみればスッキリとなる場合もあります。

せっかくのお正月ですから、気持ちも新たに着物を着て初詣にお出かけしてみましょう。

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