振袖を着た時のお食事、あなたは大丈夫?

着物ブログ

振袖を着た時は、成人式後のお食事会、卒業式の謝恩会、お友達の結婚披露宴など、食事をする機会も多いものです。でも着物は汚すとクリーニングが大変と言われています。ちょっとした気配りで、防げる汚れもありますから注意しましょう。ポイントをお知らせします!

1.ナプキンや大判ハンカチを活用しよう

ホテルなどでの正式なお食事であれば、各席に厚手の白いナプキンが用意されています。これをしっかり利用しましょう。使い方はナプキンを広げて2つ折りにして、膝に掛けます。その際、輪になっている方を自分に向けて下さい。

乾杯など立ち上がることが多い場合は、折らずに広いまま帯の下側に挟み込んでも良いでしょう。こうすれば、立ちあがった時にナプキンが膝から落ちるということも防げます。

「クリップ留め」という便利グッズも出てきました。これは大判ハンカチを専用のクリップで留めて胸元を覆うというものです。こうすればちょっとした食べこぼしの汚れも気にしないで済みます。「フォーマルな席で使ったら、マナー違反にならないの?」と心配する方もいらっしゃいますよね。

確かに胸元にハンカチをくっつけてお食事するなんて、子供っぽいし、洋服の時にはやらない工夫です。

大人の女性が使うには、抵抗を感じる事も多いかも知れません。でも振袖なら大丈夫!振袖は着物の初心者ですから、マナー違反にはなりません。逆に、クリップ留めを使っていれば「着物を大切にしている」という事で好印象にもなります。

ただし、当日会場で両手を上げてクリップを付けるのは、不作法ですから、事前にご自宅でさりげなくクリップ留めを使う練習はしておきましょう。

2.意外と簡単なのが、袖の扱いです

着物を着てお食事をする時、気を付けななくてはいかないのが「袖の扱い」です。テーブルの遠くにあるものを取ろうとした時、袖がテーブルの上に乗って、袖を汚してしまう場合があります。

こんな心配がある場合、袖の下側を押さえて、袖が下に着かないような仕草をする方が多いですよね。上品な雰囲気があり、とても素敵。是非、身に付けてもらいたいものです。

ただ、振袖の場合は、袖が長くて重いので、他の着物のように手を伸ばした時に袖が一緒についてきて、テーブルに乗ってしまうという事は少ないので安心して下さい。その代わり、手だけが前にでてきます。

着物を着た時に、手が何センチも見えるのは、美しい仕草ではありませんので、注意しましょう。手首から10㎝くらいまで、それ以上腕が見えるのは見苦しい印象となります。

3.乾杯の際のグラスの取り扱いにもひと工夫

大勢が一緒にお食事する時は、乾杯をする機会も多いでしょうが、グラスに付いた水滴で、いつの間にか着物を汚してしまうことも少なくありません。着物はたとえ水一滴でもシミとなって残ることがありますから、注意して下さい。

乾杯などでグラスを持つ際は、グラスの底にハンカチを当てておくのがスマートです。紙ナプキンなどを使う方もいらっしゃいますよね。でも紙ナプキンをずっと使っていると、水を含んだ後はクシャクシャになって見苦しいものですから、できれば小さなハンカチを用意しておくと、お洒落です。グラスの底を指で押さえる仕草も素敵!綺麗ですよ。

4.着物初心者は、メニューにも要注意

着物を着た時は、食べるものにも注意しましょう。特に着物初心者が注意しなくてはいけないのは「麺料理」。お蕎麦やうどんなどは、すすった時の麺つゆが跳ねて、胸元を汚す場合がありますから、自分でメニューを選ぶ場合は、避けて下さい。パスタなどの場合は、出来るだけ少量を口に入れるようにします。

5.まとめ

着物の中でも振袖は特殊なものです。お若い方限定の装いですから、機会があればどんどん着てお出掛けして下さい。ここで様々な着物のマナーを身に付けて、その後大人の着物を着られるようになれればベスト。楽しい着物生活が待っていますよ。

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