着なくなってしばらく経った着物、処分したいと思っている方も多いでしょう。でも、売るタイミングも難しいかも知れませんね。
実は今、着物が新しいブームとなっているのをご存知ですか?今回は、着物買取と着物ブームについてお知らせします。
1.インスタグラムとインバウンドで、着物新ブーム到来!
世界的な新型コロナウイルス流行の収束を受けて、日本でもインバウンド需要が高まってきました。円安の影響もあり、日本に来る方々はアジアだけでなく欧米など広い地域からとなっています。
日本の魅力は沢山ありますが、ここにきて目覚ましいのは、インスタ映えする着物観光です。日本の名所を回る時に、日本の衣装「着物」を着て各地で写真を撮り、ご自身のSNSにアップするもの。観光地での着物レンタルは以前からありましたが、最近はブームともなって、全国各地の観光地にショップが出来てきました。
日本の着物は、日本人でも簡単に着られるものではなくなってきていますが、この「観光地での着物レンタル」は、着付けも込々となっている事が多いので、人気を集めています。
2,急な着物レンタルブームのため、レンタル用の着物が足らない!
着物は、作るにも手間暇掛かります。急に需要がきても、供給が追いつかない現状となっているのが「今」と言えるでしょう。ましてや、海外の観光客が相手であれば、サイズも好みもバラバラで、「とにかく数が必要」となっている業者の方々も多いのです。
そんな今、必要とされているのが「着物買取」と言われています。もうすでに仕立てられた着物なら、即戦力として使えますよね。以前は、「次に着るお客様のために」買い取られていた着物ですが、「海外を含めた観光客のレンタル用」として人気が出てきました!
3.今だから、人気の買取着物とは?
以前は、買取着物の中心は「正絹」でした。こちらは今も人気がありますが、それに次いで必要とされているのが「化繊」の着物です。
化繊の着物は、色落ちすることもないし、丈夫で長持ちします。汚されても簡単に洗えるし、シワがついてもアイロンがけを簡単にできます。着物に慣れていない外国の方々に貸出しても、トラブルを回避できるので安心ということで、観光地での着物レンタルは、化繊の着物が多いようです。
今までは「買取は正絹素材のみ」といっていた業者も、「化繊もOK」という所が増えてきましたが、これはインバウンド需要が大きいと言えるでしょう。
また、サイズも以前は「小さな着物は買取不可」となっていましたが、これも借りる方々の体型が幅広いことから、買取OKと変わってきているショップも多いようです。そして着物の種類も、街中で着られる「小紋」に人気が集まっています。
着物買取の「素材」も「サイズ」も「種類」も、以前よりも幅広くなってきているのが、最近の傾向です。
4.いつまでレンタル着物ブームが続くのか・・・
SNSが広がっている現在、このレンタル着物での観光地散策はまだまだ続くと思われます。特に暑さが落ち着いた秋からは、本格的な着物を着るシーズンと言えるでしょう。この夏は「とりあえず着物を着て写真をアップしただけ」という方々も、秋になり着物の魅力を感じて頂ければ嬉しいですね。
京都や奈良といった古都はもちろん、地方の小京都も魅力が沢山あります。そこを着物を着てそぞろ歩き出来れば素敵!新しい着物の魅力も発見出来ます。
5.まとめ
観光地での着物レンタル人気が続いている間は、着物を買い取って頂く事も期待できると思います。とは言っても、ブームはいずれ去るものです。もし、売りたい着物があれば早めに買取ショップに連絡した方が良いかも知れません。
着物は帯や、帯揚げ、帯締めなど小物も多々ありますから、着物買取の際に一緒に査定してもらうとポイントアップになりますのでお勧めです。