関西にある主人の実家で、着物買取で人気のお店に出張買取をお願いしました。結果は「超安!」です。CMなどでは「高価買取」と宣伝しているお店ですが、やはり何万、何十万もする買取の着物は、特別なものなのでしょうか?
実家に残っていた着物を関東の我が家に持ち帰って、再度買取にチャレンジすることにしました。その結果は?
1.前回とは別の買取店を予約しました。
前回、主人の実家に出張買取に来ていただきました着物と帯20点。結果は合計で201円と驚きの結果となりました。
でも買取店が変われば、査定価格も違ってくるかも知れない・・・そう思って、義母の箪笥に残っていた着物を新幹線で持ち帰って、関東の我が家でショップを変えて再チャレンジすることにしたのです。
次にお願いしたのも、ネットで人気の買取店です。こちらの買取方法は「出張買取」のみとなっています。前回の買取店と同じく、出張費も無料、見積に納得がいかなければ断っても良いしキャンセル料も掛からないというのは安心ですね。早速電話して、自宅に来ていただく日を予約しました。
私の都合もあり、予約できたのは5日後です。やはり「当日買取」は難しいものですね。
2.買取店を変えたら、売り方も違うことを発見!
当日来てくださったのは、30代の男性です。社名の入っていない白いバンの車で自宅前につけてくださいました。
玄関で身分証明書を確認させて頂き、和室に入っていただきました。今回、査定をお願いしましたのは、青や緑色の小紋3枚と同系色の名古屋帯1枚、そして前回値段の付かなかった黒喪服と黒喪帯、反物2反です。
こちらで衣装敷を広げておいたので、そちらに着物を広げていただき査定が始まりました。
前回の査定士さんは、着物をもっと広げて見ていたような記憶がありますが、今回はほとんど着物を広げません。見るのは裾や袖口が中心です。「着物全体は確認しないのですか?」と聞くと「着物の汚れは、自社の工場でクリーニングできるので問題ありません。気になるのは裾や袖口。ここが擦れているかどうかで、着用頻度が分かります」
「お義母様は寒色系がお好きだったようですね。でもこちらの着物は、ほとんど着ていなかったと思います」と言われました。そして、タブレットや携帯で何枚か着物や帯の写真を撮って、本部などに送信していたようです。
それから10~20分ほど、色々なお話を聞かせていただきました。例えば、前回に引き続き今回も買取して貰えなかった「反物」について。「着物は仕立てるのに費用だけでなく時間も掛かります。中古の着物を購入されるお客様は、すぐに着たいという方が多いので、反物は売れないですね。たとえ大島紬でも、当社が買い取るのは難しいです」と言われました。
そんなお話をしていると、査定士さんの携帯に連絡が入ったようです。査定士さんが対応した後、「こちらの着物と帯全てを5,000円でいかがでしょうか?」と言われて驚きました。前回は着物10枚以上が合計で1円だったのに比べると破格の値段です。どうして・・・
「先ほど本部に着物と帯の画像を送り、売れる先を探してもらっていたのです。買主が見つかったので、5,000円で如何でしょうか?」と。なるほど、買取先が見つかったので、この金額になったんですね。20分も色々なお話をしていただいた理由も分かりました。20分、売れるのを待っていたんでしょう。
3.査定UPのポイントは?
「寒色系の着物は少ないので、人気があります。今回は状態も良いし同系の帯も一緒なので早々に買取先が決まりました」と言われ、納得しました。買取の場合は、ただ数を出すのではなく、系統の同じものをまとめるのも良いかも知れません。
4.まとめ
高額買取という訳にはいきませんでしたが、小紋3枚と名古屋帯1枚で5,000円は良かったと思います。もう誰も着ない着物ですから、着物好きの方に次に着ていただけたらきっと義母も喜んでくれるでしょう。