着物の簡単収納 おすすめの方法は?

着物ブログ

着物を保管するなら「桐のタンスが良い」と言われています。でも着物2~3枚のために和ダンスを用意するのも大変ですし、桐タンスは高価ですよね。「何か簡単に収納できる方法はないかしら・・・」そんな悩みのお答えしましょう。参考にして下さい。

1.着物を収納するなら、通気性にこだわりましょう!

着物、特に高級素材の正絹の保管は、湿気が苦手。何よりも通気性が重要なのです。着物に湿気が付くと、シミやカビなどが付きやすいので注意しましょう。

衣類の保管に、プラスティックの衣装ケースを使う方も増えてきました。これなら透明なので外から何が入っているか見やすいし、何ケースも重ねることが出来るので場所をとらず便利です。耐久性もあり、お値段もリーズナブルですから、年々人気も高まっています。ただし、このプラスティックの衣装ケースに着物を入れるのは、あまりおすすめ出来ません。

一番の理由は「通気性が悪い」ということです。この衣装ケースに何ヶ月も着物や帯などを入れっぱなしにしておいたら、シミなどが浮き出てくる可能性が高いでしょう。もし利用するのであれば、頻繁に外に出して湿気が生地に付くのを防ぐ気配りが必要です。

着物保管用の衣装ケースなら、是非布製のものを選びましょう。布製なら通気性があるので、着物の保管には適しています。大きさも、たとう紙がそのまま入るタイプが良いですね。たとう紙にも色々サイズがあります。身長が160cm未満の女性なら、長さが83㎝くらいのたとう紙で充分ですが、高身長の女性ならたとう紙も長めの87㎝タイプとなりますので、この長さの入る衣装ケースを探して下さい。

たとう紙を折って保管すると、着物や帯に深いシワができますから、注意しましょう。

2.除湿剤や防虫剤も保管ケースに一緒に入れましょう

布製と言えども、衣装ケースは、通気性の良い場所に置きたいものです。そして直射日光に当たらず尚且つ真っ暗でない所が良いでしょう。直射日光に当たると、紫外線で着物が色が焼けてしまいますし、真っ暗は虫食いをする虫が好む場所なので危険です。

とは言っても実際衣装ケースを置くとしたら、押し入れか納戸、クローゼットの中になることがほとんどとなりますね。

湿気や虫食いを避けるなら、やはり「除湿剤」や「防虫剤」も衣装ケースに一緒に入れて置くと安心です。

着物用の乾燥剤ならネットでも簡単に手に入ります。これは着物や帯を入れた後、一番上に置いて下さい。

防虫剤には注意が必要です。昔から使われている「ナフタリン」は、長持ちしますが防虫剤独特のキツイ臭いがします。「パラジクロールベンゾール系」は、効果が強い分消失も早いのです。また、この2種は金箔・銀箔を使った着物や帯には不使用をおすすめします。化学反応を起こして、せっかくの「箔」が変色してしまう場合があるからです。

「樟脳(しょうのう)」や「ピレスロイド系」は、効力も1年くらいありますし、香りが気になることも少ないのでおすすめです。和服用はお値段も張りますから、洋服と兼用のものを利用するのも一つの方法かも知れません。

洋服の場合も同じですが、防虫剤で成分の違うものを一緒に使うと、化学反応を起こす場合があります。その結果、液化して生地にシミなどを作ってしまうのです。同時に違うタイプの防虫剤を避けるのはもちろんですが、追加や交換する時も同じタイプの物を使う様に意識しましょう。「どんな防虫剤を使ったか」が分かるように商品パッケージなどを残しておくと便利です。

防虫剤は気化して、上から下へと流れます。ケースの4隅に、そして上部に置くようにすると効果的に衣類を守ってくれます。※直接生地に触れないようにして下さい。

3.まとめ

しっかり保管しても、着物は繊細なものです。定期的にケースから出して空気に当てると良いでしょう。空気の乾燥している時期がおすすめです。ちょっとしたコツで、着物も長持ちしますので、工夫して下さいね。

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